テレワーク研究所

TOP >  在宅勤務の課題を解説

在宅勤務の課題を解説

課題1.労働時間の管理

在宅勤務は、在宅なので当然自宅にいながら勤務することになりますよね。会社のオフィスで仕事をしているなら、オフィスにいる時間は確実にその人の勤務時間、労働時間だと言えます。

ですが、自宅にいる場合はどうでしょうか。自宅で仕事を行う場合、仕事とプライベートで区別するのが非常に難しくなります。仕事をしている最中に宅配便が来たりすると、それだけでも労働時間にズレが生じかねません。

また、〇〇時~〇〇時までと労働時間を決めたとして、その人にずっと仕事をさせるわけではありませんよね。企業にも寄りますが、大抵の場合、休憩の時間など労働時間以外の時間が設けられています。

在宅勤務の場合も同様に休憩時間を設けるとなると、正確に管理するのが難しくなります。そして、在宅勤務の場合、「リビングに飲み物を取りに行く時間を労働時間として捉えるのかどうか」など、通常の現場作業とは違った課題が生じることもあるでしょう。

在宅勤務だからといって自宅で仕事をしている社員を監視することはできないので、あらかじめ労働時間などの管理方法を取り決めておくことが重要です。

 

 

課題2.健康管理

多くの企業では、企業の業績向上の一環として健康管理に関する施策を実施しています。企業内で定期的に健康診断を行い、社員の心身の状態を常に良くするというものです。

また、健康診断だけでなく、オフィスの照明やインテリアを工夫することで、心身の負担を減らすことも重視されています。

現場で作業をしているなら、このような施策も効果があるのですが、一方で在宅勤務している人には効果があるのかというと、少し工夫が必要になります。

第一に、環境による心身状態の向上を狙うのが難しいです。例えば、最近はパソコンやデスク周辺をLEDなどでライトアップしている人も多いですよね。そのような方が在宅勤務で長時間パソコンを使うとなると、気分が悪くなる人が出る可能性もあります。

つまり、自宅の作業環境が必ずしも健康面に良いとは限りません。その分作業効率が落ちてしまうと、企業の業績悪化に繋がる可能性も少なくありません。各々で健康診断を受けるよう企業側から促すなど、何かしらの対策を行う必要があります。

 

 

課題3.労働への評価

企業では、仕事への姿勢やリーダーシップ、業績などが評価され、昇格していく社員がいますよね。

では在宅勤務の場合も同様に評価していけるのかというと、そういうわけではありません。

当然ですが、在宅勤務を行っているときは現場ではなく自宅にいます。この場合、作業しているときの姿勢などを評価することが中々できません。自宅で作業している様子を管理することはできないので、「その人がどのような姿勢で仕事に取り組んでいるのか」というのが、評価し辛いのです。

必然的に重視することになるのが、業績ですよね。どのような様子で作業をしていようと、業績さえ見れば意欲的に取り組んでいるかどうかがわかるのではないでしょうか。

しかし、そこにも問題があります。業績が評価に繋がるとなると、少しでも自身の評価を高めようと、労働者が必要以上の労働をする可能性も少なくありません。

ですので、事前にどのように評価していくのかを決めておく必要があります。在宅勤務だからといって差別的な評価をするのではなく、できるだけ平等に行うことで、モチベーションの向上にも繋がるでしょう。

 

 

課題のまとめ

在宅勤務では主に

・労働時間の管理
・健康の管理
・評価の方法

が課題になります。

このような課題をどうクリアしていくかで、企業の業績が大きく変動する可能性も少なくありません。

在宅勤務は労働力を確保する上でもメリットが多いので、在宅勤務導入を検討してみるのも良いのではないでしょうか。

 

 

関連記事