テレワーク経験者が語るデメリットとは?

テレワークに関する不安と実際のデメリット
自宅で仕事が出来て、通勤の必要もないテレワーク。ワークライフバランス向上のためにも効果があると言われます。しかしそんなテレワークにもデメリットがあります。
テレワークの経験者や未経験者全体のリサーチによると、約8割弱の人がテレワークに関して何らかの不安要素を抱えているという調査結果が出ています。
ただしこのリサーチで判明したもう一つの事実は、テレワーク経験者と未経験者の「不安の差」です。これは未経験者が持っている不安のイメージは、実際テレワークを経験してみると杞憂に終わるという事です。
では経験者と未経験者を含めて、テレワークにはどのような不安を抱くのでしょうか。主なものは「仕事上のコミュニケーション不足」を挙げる人が5割程度います。次に4割以上の人が「報連相がしづらい」という不安を抱えています。
しかし経験者だけに絞ってリサーチすると、上記の不安を抱えている人は全体の1割から2割程度である事もわかっています。それよりも経験者の不安の上位は、「仕事の切り替えが難しい」という問題が4割弱、「長時間労働になる可能性」が3割弱を占めています。
このように経験者と未経験者の不安内容には大きな差があるのがわかります。
デメリットと働く場所
テレワークは未経験者にとってみると、「自宅で働くこと」というイメージが強いです。しかし自宅以外で働いているテレワーカーも多く存在しています。
未経験者から見ると自宅で働いた方が楽に感じますが、実際のリサーチでは自宅で働いている方が、それ以外で働いている場合よりもデメリットを感じるケースが多いという結果が出ています。これは一体どういうことなのでしょうか。
経験者へのリサーチから判明した事実によると、自宅でのテレワークの欠点は「自室がないために仕事のオンとオフの切り替えが難しい」といった悩みが多く聞かれました。他には「家族からの頼まれごとがあると仕事に集中できない」といった声もあります。
このような声を踏まえて自宅以外の場所で勤務をする「サードプレイスオフィス」の活用が注目されています。
これはシェアオフィスのようなもので、メリットは仕事のオンとオフの切り替えができるということがあります。さらに帰宅時間を意識しますので、長時間労働を防止する効果もあるのです。
メリットを伸ばして生産性アップ
ではここからはテレワークのメリットを見てみます。テレワーク経験者のリサーチから上位を占めたメリットは、「仕事に集中できる」ことや「成果が向上する」などの仕事の成果に関するメリットが多くなっています。
他にも「残業時間が減り、家族との時間が増える」といったような時間的なメリットを感じている人も多いようです。その他にも「仕事のストレス減少」を挙げた人が4割もいることがわかりました。
集中力のアップや残業時間の減少などにより、仕事の効率化を図って生産性をアップすることが可能であることがわかります。
テレワークにはメリットやデメリットがそれぞれあります。しかしデメリットに関しては、未経験者が想像するような悪いことは、あまり起こらないという事でしょう。
逆にメリットの方が大きいように感じます。始めた当初はやや大変かもしれませんが、慣れてしまえば問題ないという事ではないでしょうか。
テレワークを導入する企業は増加していますが、導入してすぐに効果は期待できないかもしれません。試行錯誤を繰り返しながら、徐々に浸透していくケースが多いようです。
自宅勤務とサードプレイスオフィス勤務のどちらにしろ、メリットとデメリットはあります。その両方をよく理解して、テレワークの仕事に少しずつ慣れていけばよいのです。