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仕事と育児の両立を実現する、テレワークの導入

コストカットにもつながり、効率的に仕事ができるテレワーク

結婚や出産を機に退職する女性は少なくありません。企業にとっては手放したくない人材でも、育児に専念するなら仕方ないと諦めるしかありませんでした。

そんな場合、テレワークの導入は大変効果的です。在宅でも働ける環境を整えることで、優秀な人材の流出を防ぎ、企業の成長につなげることができます。

また、事業所のスペースやペーパーコストのカット、節電もできます。しかし、在宅勤務で気になるのは、コミュニケーションが希薄にならないかという点です。

コミュニケーションツールは電話やメール以外にも、Web会議システムやテレビ会議システムなど多くあります。これらを活用すれば、情報の共有や連絡など、チームワークにも問題はないでしょう。

在宅勤務では、急な来客やミーティングなどで仕事を中断されることがないので、集中しやすいメリットもあります。通勤時間がないので時間にゆとりが生まれ、仕事と育児を両立しやすい環境といえるでしょう。

働きやすい環境作りをすることで、家族と過ごす時間が増えて、社員のモチベーションアップにもつながります。社員の生活が充実し成長することは、企業の生産性を上げてより一層の発展を促すでしょう。

 

 

育児に優しいテレワークの実現例、カルビーの場合

菓子、食品の大手メーカーであるカルビーでは、2009年に経営を刷新し、社内の意識改革がスタートしました。経営のトップが主導して、効率的な働き方とプライベートの充実を両立させることを追求。

働き方改革を全社員に理解してもらうため、説明会やビデオ、社内報をフル活用してメッセージを発信しました。

それにより、若い社員だけでなく中堅の管理職にも仕事と家庭の両立を考える意識が生まれました。残業時間の削減に、まず営業職のモバイルワークから導入しました。テレワークは2013年のトライアル期間を経て、2014年4月から本格的に導入しています。

週2日を上限として、テレワーク実施日の前日までに申請し、翌日報告する体制です。自宅でも会社と同じように集中して仕事をすること、呼び出しがあればすぐに出社することなどを在宅勤務の条件としています。

また、テレワークと同時に、時短勤務者向けのフレックスタイム制も導入しました。このことにより、「子供の送り迎えがしやすい」「通勤ラッシュを回避できた」など、育児中の女性に様々なメリットが出ています。

トライアル期間中に行ったアンケートでは「残業が減ることで家庭との両立がしやすくなった」との意見が出ています。

 

 

テレワーク導入のハードルは低くなってきている

政府は2020年7月24日を「テレワークデイ」と定めて、働き方改革を実施しています。この日は東京オリンピックの開会式の日で、テレワークを推進することで電車や車の混雑を緩和する狙いがあります。

そのため、2017年から2020年の間、毎年7月24日はテレワークを活用するよう呼びかけています。でも、オリンピックがなくても毎日の通勤ラッシュの負担は相当なものですよね。

満員電車に揉まれたり、交通渋滞に巻き込まれたり、通勤だけでも一仕事です。さらに子供の送り迎えまでとなると、女性の負担は増すばかりです。テレワークを導入することで、通勤の負担と交通費の削減ができるというメリットもあります。

光回線やスマートフォン、タブレットの普及で、テレワークを実現する環境も整ってきました。システム運用にかかるコストも低くなり、導入しやすくなっています。

テレワークの活用で、育児中の女性に優しい職場作りを目指しましょう!

 

 

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