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テレワークって英語で正式になんていうの?なんの略語なの?

テレワークの語源を調べてみた

テレワークというのは、英語の「tele」の意味である「 離れた所」と「work」の意味「働く」とをあわせた造語です。またの名をテレコミューティング(telecommuting)とも言います。ちなみに、「telephone」は「tele=遠い」と「phone=音声」と組み合わせている言葉です。

テレワークでは、情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用することで、場所や時間に縛られることなく、柔軟な働き方をします。
また、テレワークで働く人のことを、テレワーカーとも言います。

 

テレワークは誰がつくった言葉?

「テレワーク」と聞くと、和製英語のような気がしてしまいますが、そうではありません。

南カリフォルニア大学にて、研究していたJack Nillesという人物が作った言葉のようです。Jack Nillesは、特に、IT技術が未来に与える影響についての学術研究をしていたとか。そのときに生まれた造語が「teleworking(テレワーキング)」と「telecomuting(テレコミューティング)」だということです。
そして、Jack Nillesが「teleworking」と「telecomuting」について一番初めに書いた本が、「The Telecommunications-Transportation Tradeoff」だと言われています。

テレワークは、1970年代のアメリカ西海岸で、マイカー通勤による大気汚染の緩和のために考えられました。当初は「tele」=離れた場所、「commute」=通勤とを組み合わせて「telecommute」と呼ばれていたようです。
現在は、アメリカでは「telework」。ヨーロッパでは「eWork」という言葉で呼ぶのが一般的になってきています。

 

テレワークの定義には、狭義・広義がある

日本でのテレワークには、狭義・広義の定義あると言われています。
国土交通省の「テレワーク人口実態調査」によれば、情報通信機器等を利用して仕事をしている時間により、それぞれ定義されているようです。
1週間当たり8時間以上の者を「狭義のテレワーカー」。それ以外を「広義のテレワーカー」として定義。また、雇用関係のあるなしも、テレワークの大きな区分となっています。

テレワークを使うことにより、企業側としては、雇用している社員はもとより、潜在している個人事業主や個人のスキルや能力にもアクセスすることが可能です。

 

テレワークを導入することにはどんないいことがある?

そんなアメリカ初のテレワーク。日本の企業で導入するしたら、どんなメリットがあるのでしょうか?

まず、テレワークを取り入れることで、妊娠出産、育児、介護、急病などなど。やむを得ない事情を抱え、離職を余儀なくされてきた人たちが、仕事を続けることができます。

私的な事情により、会社に通うことは出来ないけれど、労働力を提供できる。という人は全国に潜在しているでしょう。いわゆる働き盛りというのは、私生活の面でも変化の多い世代になります。仕事と私生活のバランスがフレキシブルに設定できれば、もっと社会に貢献できるのに、と。残念な思いを抱えている人も多いでしょう。
テレワークを導入すれば、そうした事情を抱える人たちの労働力ややる気を、しっかりと企業の力として数えることができます。

また、企業側としても、優秀な人材や内部事情に理解のある人を、むざむざ手放さなくて良くなるのです。さらに雇用の際にも、テレワークが浸透していれば、全国各地の広い範囲から、人材を募ることが可能になります。
生産年齢人口の減少が益々すすむと言われている中で、労働力の確保が可能となるテレワークは、きっと光明となるでしょう。

 

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